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西雲東花についての連絡所です。 トラックバックは現在受け付けておりません。
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あとがきテンプレート

意気込みと被っている質問は削除してます。



■作者名
らっきーからー。
(句点は込みです)

■参加ブロック、作品番号、作品タイトル、作品アドレス
Cブロック05番『sai-ai』


■ジャンル
サイコサスペンスラブストーリー

■あらすじ
桜咲く頃。同窓会に誘われて列車に乗り込んだシモン。同行者のヨハンは窓の外の女と櫻に見惚れている。そんな中、コンパートメントに女が現れた。金髪と紫紺の瞳の女は、アナスタァシアと名乗る。ところがヨハンは彼女を無視した。まるで存在しないかのように。やがて女の存在に苦痛を覚えたシモンは…。



■意気込みテンプレを使用された方は、URLを教えてください。
http://lcxmwp4.blog.shinobi.jp/Entry/2/

■推理をかわすための作戦は?
作戦があるなら教えてほしいくらいです(開き直り)
表記は別に大正浪漫フェイクではありません。
文章作法。企画の時には厳守します。小心なもので。

最終的に覆面企画3提出作品とは違う感じに仕上げました。
下に(後付けの)差異をゆるーく羅列しておきます。

前作『うつせみ』
・タイトルをひらがな表記
・オカルト要素あり
・舞台は19世紀末英国
・謎解きは一応理屈をごねてみる
・ポーの怪奇趣味にも憧れてみた
・日本的な要素は基本的にない
・情報過剰で怒涛の展開
・復讐劇

今作『sai-ai』
・タイトルをアルファベット表記
・オカルト要素なし
・舞台は20世紀北米大陸
・謎解きはどうでも良さげ
・一応はラブストーリー
・冒頭のセリフは石川五右衛門@楼門五三桐
・書き込めない情報はサクッと削除
・サイコサスペンス調


うわっ、いろんな方向から石が飛んできた~!
しかも「覆面3とまったく同じ雰囲気がある」と攻撃された…(ショック)

ちなみにタイトルについて。
何人かの方が感想で疑問に思ってらっしゃいましたが、正解は一応「最愛」です(理由は後述)
そこに「最哀」とか「砕愛」とか「再愛」とか、いろんな造語を込めて非漢字のサイアイ。
前回、空蝉と現人をかけて平仮名にしたので、今回はアルファベットにしただけです。
お一人だけ(sai)-(ai)=(s)っていう方程式になってて、ビックリしましたけど。
…そう言えば遥か昔、イエスを「エス様」って呼ぶこともあったと聞くよ。



■作品のネタを思いついたきっかけは?
■ストーリーの構築において気を使った点、苦労した点などあれば教えて下さい。

以下、エセ小説風(7割ノンフィクション3割フィクション)にまとめて答えてみた。

 何一つ考えがまとまらぬまま、私はパソコンの前に座った。耳の奥では福山●治の「最愛」が繰り返し流れている。柴◎コウの声ではなく、男声の「最愛」だ。彼の声はどことなく耳に残る。それに、タイトルが率直でいい。最愛。
 不意に、車窓が思い浮かんだ。鉄道らしい。男声に重なるようにあの重々しい音が蘇る。車窓から見る桜は綺麗だ。新幹線はその点がつまらない。たかが数分の節約のために景色を楽しむ権利を奪われた輸送手段。乗っていると、人ではなく物になった気分になる。もっとゆっくりと楽しみたい。
 銀河鉄道はどうだろう。道の字も入っているし。
 パソコンの白い画面を睨みながら吟味する。銀河を走る鉄道に乗った二人の青年。シモンとヨハン。車窓から桜を眺め、ゆったりと発車を待つ。問題はそこからどう話を進めるかだが。まあ、良いか。書き始めれば、その内に何か思いつくだろう。思いつかなければ、それは作品になるだけのものがなかったということだ。駄目なら駄目で早々に諦めて、先日書き上げた作品を提出しよう。
 私はキーボードを打ち始めた。だが、ほどなく自分の意図がまったく作品に反映されなくなったのを感じた。のんびりと銀河旅行に出るだろうと思っていたシモンとヨハンの間に緊張感が走り始める。どうやら不穏なことになりそうだ。そう思いながらも、私は筆を止めない。進む時には任せておいた方が良い。下手に手出しをすると、すべてが逃げて行ってしまう。おかげで、覆面企画だから文章の雰囲気を変えようとか、今まで書いたことのないジャンルにしようとか、先程まで考えていた姑息な計算は、またたく間に片隅に押しやられてしまった。これはバレちゃうかもね。苦笑しながら、自動機械のようにひたすらキーボードを打ち続ける。どこかで男声の「最愛」が流れている。できれば、前回の覆面3とは違うタイプに仕上がったらいいのに、と心の底で祈る。
 ……完成した作品は、銀河鉄道はおろか、鉄道旅行の情緒なんてものも考慮されていない代物に仕上がっていた。しかも、また殺人事件。誤字脱字チェックのついでに読み返したら、ハリウッドのB級サスペンスを観せられた気分になった。しかも、文体もいつもと違う。これって文豪のミステリーアンソロジーなんか読んじゃった影響かしらん、などと思いつつ推敲を始めてみたが、手の施しようがないので途方に暮れた。とにかく気分を変えようとラジオを入れたら流れてきたのは「天城○え」だった。ちょっと気持ちがめげそう。
「これ『ぢゃない』の表記で絶対、長*まゆみ系読んでるとか言われそうだなー。ぶっちゃけ個人的には好みじゃないんだけど、長*まゆみ。しかも!脳内BGMが福山●治だったのに、一体、これのどこが福山●治なわけさー。信じらんないぜ、俺の無能非才ぶり。内容もあってなきがごとしだし、感想で叩かれそう…!(涙)そのくせ名前だけ妙に凝っちゃった感じになって。くぅ、全員が聖人って。何なんだよ。ガッデム!」
 もっとも、どれほどブツブツ言ってみても締め切りは待ってくれない。先日書きあげた例のブツを提出するか、こいつを提出するか。はたまた締め切りギリギリまで別の作品を書くか。選択肢は三つしかない。参加表明した直後に書き上げた作品もあるにはあるが、あれは洒落にならないので絶対に出したくない。てか、もう一本書くのは遠慮したい。遠慮する。絶対書くもんか。私は己に宣言した。企画の恥はかき捨て。産みの苦しみは今日で終わらせるのだ。
 推敲段階でできたことと言えば、文字数の調整だけだった。許される尺は原稿用紙二〇枚のみ。大盛りだった情報を最低限に減らすことで、かろうじて規定枚数内に収める。こうなるとアナスタァシアの本性だのマァリアの思惑だのは書いていられない。持病の『書き込みたい病』と激戦を繰り広げながら、バッサバッサと不必要な情報を斬り捨てていく。ところが、この難儀な持病は性悪なやつで、決死の覚悟で三行を削除する私に悪魔のごとく憑依しては五行書き込ませるといった悪行を繰り返す。まさにパソコンの前では静かなるアルマゲドンが繰り広げられていたのだ。それでも何とか死線をくぐり抜けて、ようやく折り合いのつけられる文字数にまで漕ぎ着けた頃には、私は疲労困憊のあまり木乃伊のように干乾びていた。
「ふぅ。とにかく、これでヨハンとシモンの行き詰まった友情は書けた。話の破綻もうまく取り繕えたはず。あとは誤字脱字をチェックして提出するだけ」
 よろよろとパソコンの電源を落とし、私はベッドに倒れ込んだ。持病との戦いでかなり消耗していたらしい。そんな弱った心につけ込むように、薄れゆく意識の中で持病の野郎が何かほざいていたが、ぶっちゃけ肉体的疲労には敵うはずもない。肩が痛いし、眼も痛い。今からパソコンを立ち上げる体力なんてない。それでも悪魔の持病が囁く。
「オイオイ、謎解キガ単調スギルゼ。感想デ叩カレルノ、怖イダロ。悪イコトハ言ワナイ、モット考エテ書キ直セ」
 私は目を閉ざしたまま、心の中で激しく反論した。反論しながら、実は半分眠っていたのだが。
「あのさ、この物語において謎解きは副産物なのよ(たぶん)なぜならラブストーリーだから(そうなの?)そもそも発想の原点は銀河の車窓から福山●治を流すことだったのよ(ええっ)ゆえに謎もへったくれもない(きっと)謎解きっつーかミステリのように思えるのは殺人事件が背景にあるからであって、つまり、気のせい」
「……」
「サイコだけど、れっきとした恋愛小説だ!誰が何と言おうとラブストーリーであって、ミステリではない!人民は断固抗議する!」
 ほとんど私の意志とは無縁に突っ走った物語である。正しい解釈か否か、自分でも確信など皆無な反論であったが、持病は沈黙するばかりであった。性悪な奴ではあるが、やはり史上最強の邪悪、睡魔には勝てなかったらしい。やれやれ、助かった。意識の片隅でそう思いながら、私は喜び勇んで静かな眠りの国へと帰っていった。

■削ったエピソードなどありましたか? 作成裏話歓迎です。
後半のヨハンとマァリアの場面。マァリアの視点から事件の裏を推測する場面がないわけじゃなかったのですが、文字数の関係で割愛。それでも言うけど、この小説はラブストーリーなんだってば。ミステリじゃなくて。
ちなみに、最初、舞台設定はカナダをイメージしてましたがカナダ情報が手許になかったので、結局地名を不明にしておきました。なぜカナダだったかと言うと、公用語が英語とフランス語だから。

■その作品の続編または長編化のご予定は?
事件の裏を女たちの視点から再構築…は、蛇足のような気がするので書かない可能性が高いです。ついでに、ヨハンを主人公にした(連続殺人犯やストーカーや美人な同僚が登場する)長編ネタも一応あるんですけど、面倒なので書かないです。

■その作品で気に入っている箇所はどこですか?
登場人物のファーストネーム。無意識のチョイスなのに、すべてキリスト教関連の名前。もしかしたら巡礼のイメージだったのかな、といまさら自己分析作業。
・ヨハン
 ⇒ヨハネ(十二使徒)、パプテスマのヨハネ
・シモン
 ⇒サマリアの魔術師、シモン・ペテロ(十二使徒)、キュレネ人シモン
・アナスタシア
 ⇒復活する女の意、聖アナスタシア
・マリア
 ⇒マグダラのマリア、聖母(言わずと知れた処女懐胎)
※ついでに、アナスタシアとマリアはロマノフ王朝ラストエンペラー、ニコライ2世の娘の名前でもあります。

でも気付いてくださったのは、たかしょうさんのみ(むなしい…)しかも、ヨハンとシモンの語呂が似ているせいで区別つき難いと言われた。ジョンとサイモンにしておけば良かったのか?……それだけは勘弁してください。あと、お酒飲んでて混乱した方の分は引責しかねます(笑)
ついでに姓。カディヤックは北米大陸で戦ったフランス人将校の姓。GMの自動車「キャデラック」の名前はここから取られました。カディヤックという名前で秘かに「ここは北米大陸ですよー」と自己主張していたんですが、皆さん、キャデラックには興味がなかった模様です。先日、破綻したばっかりなのに。



■推理期間中、褒められた点は?
雰囲気は楽しんでもらえたみたいです。純文学みたいとか、近代翻訳小説みたいとか、ドイツ文学みたいとか、褒められました(たぶんこれは褒められているんだと思う)でも私は純文学もドイツ文学も無縁の無学な女です、ごめんなさい。しかし、あの表記をギャル文字と言われたら困る。
褒め関係ないですけど「シモンの最愛はヨハンではないのか」という解釈を複数いただきました。

■推理されてみて、いかがでしたか?
文体や文章作法に惑わされずに正解された方もありました。
一名様「アナスタシアとコンパートメントをサイト小説から発見」で正解された方がいらして、驚きました。え?アナスタシアって名前、使ってた?と自分のサイトを探しまわる始末。ああ、掌編「秘密」の脇役か。むーん。コンパートメントは異人歴遊第三話。
「長野まゆみ」「近代翻訳小説」「純文学」「ドイツ文学」などの単語が作品イメージで出ていました。長野まゆみの名前は覚悟してたんですけど、ドイツ文学って言葉には若干うろたえました。ドイツ文学…ドイツ文学…読んだことないのでわかりません。なじかは知らねど、心わびて。ハイネ。

■あなたの作品だと推理された作品はありましたか?
「峠越え」
えっと。もしかして短編「イカサマ世界」のせいでしょうか?
「変化妖怪花火道」
……たぶん、サイトのコメディ率だろうなぁ。あと連作「霊験屋」が和風なので。
こんな可愛い鬼火たちが書けるようになれると良いんですけど。
「ある冒険者夫婦の帰郷」
一番多かった。
文章作法(行頭一文字下げ)で選ばれたと……すいません。
心臓が虚弱体質なので覆面企画で癖は出せませんでした。
あと、たぶん連載中の長編が揃ってラブコメだからかと。

■あなたの作品が他の方の作品だと推理された作者さんはいましたか?
確認した範囲で「私の作品の作者ではないか」と探偵さんから推理された方々。
・茅さん
・松原冬夜さん
・和さん
・なつさん
・よもぎの森さん


■推理してみて、いかがでしたか?
敵もさる者。個性は感じ取れるのに、それを名前と結び付けられないのが残念でした。やっぱり俺の推理力は枯渇してたぜ。グッバイ、名探偵の称号。
まあ、推理するまでもなく、ぶっちゃけサイトにお伺いして作品読むまでもなく「この人だな」と思う方もいらっしゃいましたが。
それから、自分の中の知識量をもっと増やしたいと思いました。自分の中の知識が少ないと、ちゃんと書き手さんの意図を掬いきれないんじゃないかと不安を覚えたので。

■あなたの正解率、どのくらいでしたか?
推理率14%で、正解率100%でした。



■この企画に参加して、改めて気づいたことはありますか?
人間には好き嫌いがあり、向き不向きがあり、万人に愛されることは不可能でも、万人から罵倒されることはほぼない。つまり、誰かから褒められても、別の人からは突っ込まれることもあるし、好きと言ってくれる人もいれば、嫌いと言われることもあるけど、それは普通のことなのだ…という開き直りを、また少し覚えました。
感想いただく中で「わかりにくい」「単調」というお言葉をいただきましたが、一方で「雰囲気が好き」「余韻が良かった」というお言葉もいただくわけですよ。さらに、他の方の作品読んだ時の自分が抱いた感想が、他の人の感想と全然違ったりとか。同じ作品、同じ言葉を読んでも、感じること、目に留める点がそれぞれ異なっていて、人間の嗜好って一つじゃないんだな、と。引きこもり気味の毎日では忘れがちな事を思い出せました。

■参加作品の中で印象深い作品をあげてください。
B09  我往此道
 文体は硬派。そこにアイロニング。ギャップがすごいのに違和感なし。
F07  偽りだらけの道筋 注
 まさかまさか、この尺で西部劇が読めるとは…!

■参加作品の中で印象深いタイトルの作品をあげてください。
A01  締切直前における特定の覆面作家企画4参加希望者の漸近線的記録あるいはマグネシウム燃焼時的アイデア
タイトルだけパッと見たら、あまりの長さにナニゴトかと思う(ただ、かなり読む気が削がれましたが…)

■参加作品の中で面白かった3作品&一言感想、お願いします。
B07  俺は不良
 不良道を真剣に極める奴は意外と良い奴だ(笑)
C08  変化妖怪花火道
 姐さんに後でお仕置きされるであろうナイスな奴らに愛。
D12  ハイカラ娘と銀座百鬼夜行
 んもう、好き。ストライクど真ん中の舞台と小道具に素直に陥落。

一応選んでみたものの、他にもいい作品いっぱいありました!
本当に、楽しかったです。

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