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西雲東花についての連絡所です。 トラックバックは現在受け付けておりません。
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覆面感想です。
Fブロック。

多少、厳しいことを申し上げているかもしれませんが、小説の価値そのものを否定するわけではありません。
読み手も人間なので好悪もあるし、どうしても自分の価値基準と噛み合わない部分、また同じ書き手として自分ならどう書くかを考えて突っ込んでしまう部分もあります。
そういうところで、ついあれこれ余計なことを言ってしまっているかもしれません。


いやなら、見ないでください、としか申し上げようがないです。
はい。

F01  狭間
これ、すごい。
台詞だけ、それも一人分の台詞だけで世界観作っちゃってるよ、何なのこのハイレベル。
設定そのものは長編にも耐えうるのに、書き方を工夫されてて、結果、無理なくきちんと文字数に収めてある、何このハイセンス。
とか何とか言う以前に…俺このブロックじゃなくてよかった!!(切実)


F02  覆面朗読会を始めましょう
覆面朗読会って何その楽しそうなイベント!
仮面舞踏会みたいな祝祭性に、今の声優さんのハシリみたいな朗読を組み合わせた発想に脱帽。
学園ものにもミステリーにも使えそうな設定を、六千文字で使いきっちゃうなんて、あああ贅沢だよ。ふはー!
ただ…イザベラが後から「私がやった方がよかったのに」みたいに思ったのは、共感できず。もうすぐハイスクールって年代にしては幼稚だなぁ…。
自分で決めたことでしょ、嫌なら譲らなければよかったじゃない、あなただって失敗した可能性はあるのよ、と冷静な第三者は突き放してしまいました。
許せイザベラ(笑)

F03  モノクロメトロ
…………うん?
短編というよりは、散文詩の集合体で物語ったような印象?←いまいち理解できてないみたーい
女二人に男一人。普通に書いたら陳腐になりそうな感じだけど、それを独特な…数式にするみたいに小説にしてて、すごい…のか?←やっぱりわかってないんじゃーん
ところでカンニングついでに余所様の感想見たらヤンデレって書いてあったんだけど。
そもそもヤンデレって何なのー?

F04  ハートブレイク・ランニング
この話の内容について私は語るまい、と決めました。読んでる途中で。
なぜなら、舞を通して書かれている価値観や恋愛観、男女観が、私のそれと違いすぎるのです(笑)
少なくとも、承諾をとらない男を女が容認するような発言は私には受け入れられない。そんな男は三枚卸しの上ミンチにしてジンベエザメの餌にしとけ、と思うので。
そんな感じで、全編通して舞に共感できませんでした。友人の方が好きかな。
そんなわけで、気になった部分を少し触れるだけにしておきます。
三人称の文体で描かれているのですが、所々で視点が(先輩についてなど)舞に同化してしまい、全体に散らかった印象を受けました。いっそ、舞の一人称の方が安定したのでは?

F05  いろはつき
七歳差なんてたいしたことないよ!うちの小説では十二歳差だよ!大丈夫!と応援してあげたいのは山々なんですけどね…(笑)
しかし、それ以前に問題点。いくらご近所付き合いがあるとは言え、いやむしろ、だからこそ、仮にも教師が他の生徒の前で「亜希」呼ばわりはアウトでしょう。確実に。さらに同僚の先生と職務中にイチャつくのもアウトでしょう。かなり教師としての自覚に欠けてやしませんか、この人。
私が行ってた学校なら、たぶん他の生徒によって論戦で叩きのめされると思います(実際、ぐうの音も出ないほど潰された若手男性教師がいました…女子生徒にチヤホヤされていた彼は、他の人から「勉学の邪魔です」と言われました。私?最初から無視でしたよそんな教師)
あと、夏合宿。目標がないということは、たぶん実績もないのでしょう。それなのに合宿計画が通ったことに驚き。部費からの支出はなかったのでしょうか?寛大な学校…。

F06  太陽と月の王国
んんー。これは教訓的昔話なのか、神話的英雄伝説なのか、大衆娯楽的貴種流離譚なのか。
最初はハーメルンの笛吹男伝説のように始まったかと思ったら、次は英雄譚。と見せかけての、貴種流離譚で王国復興。
これらが複雑に絡み合ってたらよかったんですけど。私の中では前半と後半がうまく繋がらなかったのです。
後半の竜は、前半の旅人だったんですよね?(たぶん)彼は人間に奪われたものを取り返しに来たんですよ…ね?(たぶん)
取り返した後、竜はなぜ帰還せずに旧王都に留まり続けたのかがわからず、後半おいてけ堀で蹴飛ばされた気分です(涙)
宝の持ち主=主がいると描かれているところを見ると、彼は宮仕えの身。それならば、用件済み次第帰らないと怒られるんじゃあ…?それとも、前々から宮仕えが嫌だったので、出張を口実に帰らないことにしたのかしら?
どこか肝心な部分を読み落としているだけなのかしら。
あ、もう一つだけ。
王子様が竜に勝つ理由が「賢明さ」ではないというのが斬新かつ納得で興味深かったです!

F07  許し
ぶるぶる…この作者どちら様ー!?ホワイトアウトの描写がすごくリアルで、こっちまで寒いよー!死んじゃうよー!冬山怖いよー!植村直己さんだってマッキンリーで行方不明になっちゃったんだもの(涙)
まあ、秋のM山登山でさえ、半分行かない内に「足が痛いのでやめてもいいですか?」と教師に聞いた究極の面倒くさがりの私に、登山の魅力はわかりません。
そんな私には山男や彼らに惹かれる人は、まずわかりません(笑)
わかりませんが、主人公が登山の本来の意味を冒涜してるんじゃないか、とは思いました。
そもそも登山とは、自殺行為まがいの賭けでするもんじゃないはずです。なぜなら山は間違いなく聖域だから。
それなのに「許せないなら連れていってください」?アンタ、山を舐めとんのかい。
君が何度も言ったじゃないか。山は自然なんだよ。死んでしまった藤沢先輩の代理人じゃない、山はただ山なの。自然なの。君が今回の登山で生き延びても、それは藤沢先輩の意思とは無関係なんだよ。冥土の藤沢先輩の気持ちなんか、山だって知るかよ。下山したあかつきには晴れて真美にプロポーズ…するのか否かは知らないけど、「先輩の分まで大切にします!」なんて、所詮は君の自己満足じゃないか。俺が藤沢先輩だったら新婚初夜からポルターガイスト発動だ!←最低
いや、まあ、藤沢先輩は人格者だったのかもしれないから祟りはすまいが、問題はそこじゃなくて、自己満足の方。
自己満足するために山を、登山を利用することに君は山男として恥じるところはないのかね?自分の罪悪感から逃れるために、勝手に山を矮小化していることに恥じるところはないのかね?
山も海も、自然はすべて、個人の感傷だの罪悪感だのとは関係なく存在する。そこに何かを読み取っているのは人間の勝手で。その『自然の前では人間の存在など無力』という事実を誰よりもよく知っているのが山男ではないのですか?
主人公の彼は言う。「許されないと思いながらも、許されたいと思う甘え」と。では彼は誰に甘えているのか?藤沢先輩か、先輩の家族か、真美か?
私の目には山に甘えているように見えた。その甘え、山に対する不覚悟こそがビバークの判断を誤らせたようにさえ思われた。

追記:
ところで、この手の話では必ず、罪悪感背負った主人公と故人の恋人がくっつくんだけれども、実際問題、恋に落ちられるもんなのか。だって、それが恋なのか罪悪感からの逃避なのかわかんないし、ましてや本当は憎しみだったら?真美さんも「憎んでない」とか言いつつ、本心は「よくも彼を…この恨み晴らさでおくべきかぁ!一生かけて苦しめてやるキェェ!(祈祷中)」かもしれないし。んで、結婚した日から彼女の壮絶な復讐が!タワシのコロッケが!牛革財布のステーキが!
……ああー、ぶるぶる。まだ残暑が厳しいというのに俺の周囲はいろんな意味でホワイトアウトだ。

F08  愛情木端微塵斬り、同情十把一絡げ
村長の息子がずっと独身で大丈夫なの?とか、最初に森の熊さんに出会った時よく食い殺されなかったね?とか、いろいろ気にならないでもないんだが。
羊の卵って何?
乳の間違いかと最初は思ったんだけど、ずっと卵。この国では羊は卵生むってことでいいの?哺乳類じゃないんだ?まさか熊さんも卵!?
もしや昔は羊も卵を生んでたのかしら。あわわ、そんなはずは…。

F09  絶筆「明赫」~建館の由来
実は重いテーマを第三者である少女の視点から描くことで、ワンクッション置いているのかな。だから最後まで読むのもテーマのわりに楽。
真っ赤な絵の意味は?心理学的に「赤」は怒りなどの動的エネルギーの象徴…だったような。じゃあフェス様は怒ってんのか?いや、しかし書き手の怒りなのか、書き手が受け止めた何かの怒りなのかは、わかりかねるな。別に王族であることを怒っているわけでもなさそうだし。むしろ、王城の上っ面キレイなフリに怒ってんのか?でも、王子であることは止めてないんだよな。結局、玉座についてるし。
さらに疑問なのが、エウドラの存在だ。後に名君と呼ばれる人物がエウドラごときに絵を盗まれるなんて間抜け晒すかな?しかも、絵の描き手についてエウドラが書き残しているのも怪しい。盗作なら、何がなんでも隠すのではないか?盗作かもしれないと言ってるのはアリア一人だし。もしやエウドラに話を持ちかけたのはフェス様の方なのではないか、という疑念が残る。
しかし真相は読者に知らされない。それが「孤高の」という形容に重なっているようにも思われる。同時に視点がフェス様でなく、アリアだったのも「孤高」ゆえではないのかと。
アリアもまた、悪意はなくとも「上っ面」のフェス様に憧れてはいなかったか?もしフェス様が王子ではなく、エウドラみたいな人だったら。彼女はフェス『様』にこれほどなつき、憧れただろうか?それが後に贈られた、白が剥がれる赤の絵、なのではないか?白が上っ面、赤がホントのその人。
とは言うものの、絵の具の剥がれる絵はフェスの恨み言ではなく、ただ人間は上っ面に騙されやすいものである、という現実を象徴させているだけではないかと思う。それは歴史の彼方に消えたフェスの本心のことでもあり、宮廷画家エウドラの正体のことでもあり、今後彼らについて語り合う民衆や歴史家や学芸員の行く先でもあり。そしてフェス本人もまた「他人を完璧に理解することのできない」人間である…。
うまく説明できないんだが。人は他人を完璧に理解することなどありえない。そんなことを語り続ける絶筆なのではないか…と勝手に深読み。

F10  俺 in QQ 24時
VIP氏の言い分もわからぬでもないのです。確かに不安はあるでしょう。素人には緑と赤の区別はつきませんもの。
しかし、一方で主人公や徳さんに愚痴られても仕方ない人もいるのです。
友人が救急外来で働いておりますが、酔っぱらいが救急車で運ばれてきて(もちろん緑)目を離した隙に行方をくらますこともあるそうです。
入院病棟勤務時代には、まったく用がないのにナースコールを深夜に押しまくる患者に遭遇したこともあるそうです。
彼らに詰られても文句を言う資格のない人間もいるのです。
つか、作中に出てくる「備品を盗む患者様」は、完全な窃盗犯ですから、詰られても仕方ないでしょう。
そこを線引きせずに怒れば、VIP氏の言い分はやはり患者側の一方的な要求になってしまうのですよ。
とは言え、医療現場の問題はいくつもの原因が絡み合っていて複雑ですから、誰が悪いと言い切れないのが難しいのでしょう。
ただ、まあ、愚痴は勤務時間外にしたまえ。

F11  『四本の筆』
印象派とかポスト印象派を思い浮かべながら読みました。あと、フランドル絵画とか。いわゆる風俗画ですね。
語りの部分は画家の伝記の一部でありながら、また青春小説であり。取り巻きさんのベタなイジメも、古き良き児童書みたいで、また良し(笑)
ただ、富裕層しか絵画に親しめない時代で芸術院に女子寮がある時代…というのがうまく想像できず。
それに、なぜ絵画史的に重要な意味を持つ絵が美術館に寄贈もされず、公共施設に飾られることもなく、謎の画廊に置いてあるのか?貧富の差なく親しめるようにしたいなら、飾るべき場所は他にいくらでもあるはずなのに。しかも、副館長あんまり驚いてるように見えない…。これは大きな絵画史的謎。誰か解いて。

F12  白蛾降る
かなり手練れである、という印象を受けました。

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