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これまで覆面に二度参加してきました。
そのせいか、ちょっと悪い意味で慣れが出てきちゃったかな、と思わなくもないんですが、今回の覆面感想は前回以上に辛口です。
前回の覆面4が唐辛子なら、今回はハバネロの次元に突入していると思います。

なので、笑顔とガッツですべて受け止められる人だけ読んでください。
ちょっとでも厳しいことを言われるのが耐えられない!という人は、絶対に読まないでください。


つか、今回何が辛口かと言うと、以下の2パターンです。

1.登場人物に腹が立つ、納得できない
 読み手として、最低です(笑)
 しかし「俺の価値観とは相容れないけど、…その覚悟(妄想、愛情、暴走)は買った!」という場合は、けっこう受け入れられるんです。何のかんの言いつつ、最後は「頑張れや!俺とは関わってほしくないけどな!(笑)」てな愛情を持って送り出せるのです。
 問題は説得力。感情や行動がどれほど常軌を逸したものであっても、相応に説得力があればいいんです。とは言え、六千文字の文章で組み込める説得力には限界があると思うので、その辺りが辛口が激化した原因かと。
 ただ、私はこれ直木賞受賞作だろうが人気作家だろうか「納得いくかー!」と思えば、必ず毒を吐き散らし始めます。だから、この人は心が狭いんだなぁ、と冷ややかな目でスルーしたら良いと思います。
 また、登場人物の行動について『理に適っていない』というのは、まずいです。
 これはドラマとかでもよくありますが、他人の家を訪ねていった一般市民が「応答がないわ」とか言っていきなりドアノブを回し、そこで「鍵がかかっていないわ」と勝手に部屋に上がり込むシーンなどのことです。他人さまの家に勝手に上がり込む民間人がいていいのか、不法侵入だ、と言われます。あるいは、医者でも警察官でも看護士でも法医学者でも名探偵でもない普通の人が、初めて血塗れ死体を見たのに「死後硬直が始まっている」とか冷静に言い出したら、コイツが犯人でしょう。まずは驚くなり腰を抜かすなり呆然とするなり、あるいは血臭に気分が悪くなるはずです。
 こういう『常識的に考えると、絶対にこの行動はおかしい』というのは、伏線でない限り、読者を我に返らせる部分になります。


2.どう見ても文字数に見合わない初期設定
 今まで自分がやらかしてきた恥を見る思い(笑)
 つまり『どう見ても長編小説向きの設定』を文字数六千に力技で収めた結果、何だか無理がたたっているように見える状況が意外と多く感じられました。
 読んでるこっちは書き手でもあるので、心のどこかで「たぶん、細かい設定いろいろあるんだろうなぁ」と思うのですが、文字数との折り合いが悪くて「説明不十分」みたいに感じるのです。
 はい、覆面3夏、覆面4で私がやらかした事例ですね。
 もちろんF01『狭間』のように、長編でも充分に通用するネタを六千文字に収めて違和感のない作品に仕上げるツワモノもこの世の中には存在しますが、これは余程の技量を持ってやらないと『同じ物書きの立場上気持ちはわかるが、作品の裏設定については結局何も知らない』読者からは、あまり同情的な感想はもらえません。かならず突っ込まれます。←経験済み
 プロの作家でも「このネタは長編向き、これは短編向き」と振り分けるくらいなので、やはり素人は特に厳密に分けないと無理があると思います。


3.技術的に「?」と思う部分や誤字が多い
 技術的にと言うのは、描写力とか構成の力ではなく、視点の問題です。
 視点のブレは小説の書き方の中でも、かなり言及され易い部分だと思います。一人称の場合は、さすがにミスも少ないのですが、三人称●●視点で書かれた小説の場合、さっきまで三人称A氏視点だったのに、次の文章でいきなりB嬢視点に移行し、さらにC夫人視点に動いた…ということが、比較的多いです。他にも「三人称神の視点だったのが、いきなり三人称D嬢視点になった!」とか。確かに、日本語は主語抜きが通常使用なので、視点のズレがカバーされやすい言語であるとは思うのですが、いかんせん、短編の中で頻繁に視点が移行すると、読者は振り回された気分になって、少し疲れます。そうすると、傑作であっても「ごちゃごちゃしていたような?」と思われやすいのでは。
 ただ、この視点問題は誰でも一番ミスし易いんだよね…俺も気をつけねば。
 それと、誤字。あまりに多いと、集中力が途切れます。




そんな感じで、かなり暴風吹き荒れる感想となったわけです。
だから何度も言いますが、笑顔とガッツで受け流せる人(……あれ?)だけ読んでください。
お前みたいな下手くそな書き手に偉そうに言われる筋合いはないんじゃー!と思う人(……すんまそん)は読まない方がよろしいでしょう。



以下、また余計な話。


個人的な感触で言えば、登場人物に突っ込みを入れた作品の方が、企画作品としては好印象。
文字数に対して設定やモティーフに無理がないので戸惑いも混乱もなく読めて、登場人物に対しても「お前はそれでいいのか!」とがっぷり四つに組める。つまり、物語の中身がこちらの心に正面から突撃してくれている感じがします。だから、一所懸命に読んで、必死で感想書いた後には「俺たち戦ったぜ」という変な達成感が感じられて、記憶によく残ります。

逆に「魅力的な単語・設定が使われているけど、詳しい説明がないので何だかよくわからん」とか「技術的にちょっと苦しい」という場合、その不充分さが気になって、物語の内容を云々する余裕がなくなってしまいます。
つまり「この六千字の中で、作者の一番書きたかったのはどこ?」って感じがしてしまい、結果として物語が記憶に残らない。


これは、自分がやってきた数々の失敗から学んだことです。

覆面作家企画4では、えせミステリの謎解き部分を描きました。
しかし、文字数の関係でそもそもの発端、解かれる『謎』が充分に書ききれず(当然だ!)に終わってしまいました。制限文字数を考えれば、舞台設定を整え、舞台装置を配備し、登場人物を配置し、謎を生み出した上で、その謎を解き、オチをつける…という流れを全部やるのは常識的に見て不可能だったのです。
結局、舞台設定は雰囲気で読み取ってもらい、舞台装置は必要最低限、謎は謎解きの中に紛れ込む…という苦しい解決策となった結果、感想では「説明調すぎる」と厳しいお言葉を頂戴しました。当然のことですね。

覆面作家企画3<夏>では、えせラブストーリーを描きました。
しかし、ここでも制限文字数を忘れたように、二人の男と一人の女、幽霊らしき女、連続殺人事件、殺人未遂事件、男の友情…と、無駄に盛り沢山な設定を注ぎ込んだために、読み手さんによっては「意味わからん、何なんだこいつら」となってしまいました。正直、冷静になった今なら俺も思うよ、何このキツキツ感。


Sサイズの服(六千字)を巨人(六千字に入りきらない設定)に着せては、駄目なのでしょう。

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